夏のポエム (河野)

遠くからお囃子がだんだん近づいてくるにつれて、
入道雲のもくもくが、どんどん、どんどん、もくもくになって、
空を突き破る。
真っ黒な宇宙に、大輪のハナビラが散ってゆく。
もう終わりと思ったら、地平線と一緒に夕日を浴びて、
すすんでいく。
またまだ終わりのない、終わり。

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