静かなパセリの森の陰から/丹野 薫

一年ぶりのげんこつ団公演が迫ってまいりました。
ご無沙汰しております。もしくは初めまして。丹野薫(にのかおる)と申します。

去年電車に乗って釜飯を食べていたなあと思っていたら、
いつのまにかパセリの国の住人になっていました。

ごめんなさい。ちょっと嘘です。

どのあたりが嘘なのかは観て確かめていただくとして、
とにかく大御所パセリ様と共演すべく日夜稽古に励んでおります。

ところで皆様、今回のちらしは見ていただけたでしょうか?

見目麗しい乙女劇団。
パセリ生い茂る楽園。
微笑みながら午後のお茶にいそしむ少女たち。
秘められた恋と友情の果ての愛憎。
朽ち果てる洋館。

そんな風に見えましたでしょうか?見えましたか?見えますか?

…そんな物語が待っているか否かは、
やはり確かめに観に来ていただくほかはないのです。

さあ皆様。私どもとパセりましょう。
お待ちしておりますわ。