夏のポエム (春原)

煮えたぎる空気の中、
己の存在を主張する事も出来ず、
ただ、
儚い命を消費してゆく。

夜の帳が降り、
ゆるむ熱風。
ようやく、活動が可能になる…

ミーンミンミンミンミンミンミンミー……

深夜から明け方にかけ、命を燃やす、
蝉。

静寂の夏。
蝉も動けなくなる、
灼熱地獄。

あちいよ。

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