車窓より愛をこめて/丹野 薫

初めまして、丹野薫(にのかおる)と申します。

えー、わたくし、幼稚園から電車通園をしておりましたので、人よりほんのちょっと多く電車には乗っているかもしれません。

ですが運の良いことに、乗ってる電車が人身事故などをおこしたことはありません!

せいぜい、
自動改札で大体前の人がひっかかったり。
公衆トイレではまだ個室それぞれの前に並んでた時代(笑)私の列が一番遅かったり。
電車がトラブルで停まるときは大体目的のひとつ前の駅だったり。
駅のホームで知らないおじさんに「もう行かなきゃいけないんだけど一人で大丈夫?」と握手を求められたり。
夜、電車で目を閉じてたら突如異臭がしてきたので何かと思ったら1mくらいしか離れてない男子が今まさに吐いたとこだったり。
異臭といえば血まみれの人が乗っていたこともあったり。事件とかホラーの類いの出血ではないので詳しくは語りませんが…
あとはまあ、胸さわられたり尻さわられたりじっと見つめられたり定番のやつですね。

そんなことくらいです。

えー、運が…良い…のか…?

というわけで電車のお話です。

常々、電車で芝居を上演したいと言っていたので、ちょっと違うけど何か縁を感じます。

遅延したり駆け込み乗車しながら稽古に励んでおります。

できればお弁当とお茶を片手にご覧いただきたいところですが、銀河鉄道さながらに疾走していくので息つく暇もないやもしれません。

なんたってコースターターですから。

それでは皆様、発車まで今しばらくお待ちくださいませ。

非日常に続く旅をお約束いたします。